◆上値抵抗突破で「バブル宣言」ゼロ金利政策変更まで買い買い買い買い!

      2020/11/11

日本時間11月9日夜、ファイザーによる大規模治験において新型コロナウイルスへの有効性が確認されたと報道がなされると、世界同時株高となりました。

夜間の日経平均先物は1000円超の上昇を見せるなど、一気にリスクオンの流れとなりました。これでバブル突入と見て、相場は買い一色になるでしょう。

バブルというのは終わるまでバブルと気づかないものです。ですが、振り返ってみて、今回の大幅高はバブル相場への号砲です。今後は買って買って買いましょう。

 

◆2020年10月に日経平均天井到達 暴落沈没に備えよ!

 

今がなぜバブルとなるのか?

バブルはどうして起こるのか?

買うから上がる上がるから買うの連鎖が起きるからです。

では、このサイクルはに入る為の最初の買いのお金はどこから来るのでしょうか?それはマネーサプライの増大です。

つまり、中央銀行が通貨供給量を増やす事で起こります。マネーサプライの増加を簡単にいうと、お札を沢山刷る+信用創造です。(厳密には違いますが)

日本の場合

現在の状況を日本を例にとってみてみましょう。

現在の日銀の政策は「量的緩和」「ゼロ金利政策」です。

ゼロ金利政策はその名の通り、金利を0に誘導する事で民間の資金都合をつけやすくします。更には、信用創造による通貨量を増やします。上記でいう、信用創造を増やす政策です。

量的緩和は民間企業の債権などの資産を中央銀行が買い取る事で、資金量を直接的に増やす事です。お札を刷るという字面の表現とはちがいますが、上記のお札を沢山刷るという政策に当たります。

この豊富な資金提供をもって物価や賃金を持続的に上昇させ景気をよくする。そして、景気が良くなれば緩和策を終了し、金利を引き上げるというのが当初の想定です。

ところが、物価や賃金はなかなか上昇しません。改善したのは企業業績と都心の地価のみです。好調な企業業績が賃金に反映されるまでには数年のタイムラグが生まれますし、地価の上昇が地方へ波及するには数年のタイムラグがあります。ようやく賃金の上昇や地方の地価の上昇が見られた頃には「71カ月間で後退入り政府認定」とあるように、景気の拡大サイクルは終了してしまいました。

更に追い打ちをかけたのが、新型コロナウイルスの蔓延です。これに対策する為に、日銀はさらなるお金じゃぶじゃぶ政策を取らざるを得なくなりまいた。

結果、現在の日本はバブルになる下地ができていたのです。

日本の株価の動き

11月月足はまだ確定ではないですが、下記は日経平均とTOPIXの月足となります。

高値と高値を結んだ線が、テクニカル的には抵抗線となります。この抵抗線をどちらも突破している事がわかります。

長く続いた抵抗線を突破すると、株価は大きく動き出すというのがこのテクニカルの基本的な考え方です。

勿論、このまま月末にかけて株価が下落すれば、月足は長い上ヒゲとなり抵抗線を下回る可能性も残していますので注意は必要です。

とはいえ、上述の通りバブルの下地がある上に上値抵抗突破となればこれはもうリスクオンと見て良いでしょう。

世界の状況

続いて、世界の状況を見てみましょう。

大きな経済圏として意識されるのは米国・中国・欧州となります。FRB・中国人民銀行・ECBとなりますね。

FRBとECBはともにゼロ金利政策と大規模資金供給を行っています。中国も政策金利こそ0ではないものの、コロナ対策として大規模資金供給は行っており、各国中銀の政策は似たりよったりの状況です。

世界的にマネーサプライが増大しており、この資金が向かうのは株・債権・土地です。

まとめ

現在がバブル突入と判断しているのは、大きく言うとこのような理由となります。

テクニカルと金余りです。

途中解説しているように賃金の上昇までいかずにコロナとなりましたので金余りという肌感は薄いでしょうが、金融市場は間違いなく金余りです。

だからボロ株だって買われています。

バブルはいつまで続く?

では、このバブル相場はいつまで続くのでしょうか?

これは中銀が政策金利を引き上げるまで続くと思って良いでしょう。

実際、日本の過去のバブルでは、日銀が金利を急激に引き上げた事と土地融資への総量規制を行った事が原因とされています。

これにより信用収縮が起こり、マネーサプライの増加率が低下、バブルの終焉となります。

現在の政策は、実体経済を刺激するために、意図的にバブルを起こしている状態とも言えます。

実体経済が上向き、賃金や地方地価の上昇が起こり「継続的な物価上昇」と判断されれば日銀は政策金利を引き上げます。この時がバブルの終了となるでしょう。

実際にはバブル崩壊による急速な景気悪化という悪夢が蘇る事をおそれて、バブルは常にバブルたるかもしれませんが。

このあたりはMMTの話とも関連があるので、また別なときに。

令和バブル経済における投資手法解説

前回の記事でも指摘していますが、この話は長い時間軸です。振り返ってみれば、バブルなのだから株を握っておけばよかっただけとなるでしょうが、道中には急落もありますし調整期間として下落相場も訪れます。

そこで、「令和バブル」とも言えるこの相場での対処方法を解説します。

現物投資の場合

買って、寝る!余計な事はしない。

マックが好きならマクドナルドで優待をもらいながら握りしめる。

ディズニーが好きならOLCの優待をもらいながら握りしめる。

野球やサッカーが好きなら贔屓の球団の株を握ってねる。

それだけです。

こんなツイートもあるようです。

先程も言いましたが、バブルで日経平均が5万円になろうとも10万円になろうとも、道中に下落相場はあるし急落場面もあります。だから、下手に狼狽はせずに握りしめておきましょう。

死ぬ訳にはいかないので、その分株の事など忘れて本業に勤しんで収入の増加に努めましょう。

信用併用の場合

信用取引も活用してなるべく効率良くと思っている方は、押し目をしっかり待つようにしましょう。

株価が上昇するとどうしても、我慢できなくなって買ってしまいます。

そして、高値づかみ。

後で振り返って見ると、「なんでそんな所で買ったのか自分でもわからない」「損切りした所が底だった」なんて事になります。

現物株は握り占め、信用で買う分は下がったら買う。我慢する事を覚えましょう。

それでも投資判断に迷ったら?

そこはプロに相談してみるのも一手です。

無料銘柄相談のある投資顧問の一覧なので、参考にしてみてください。

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