◆新たな菅案件である温室効果ガス排出0に向けてカーボン・オフセット銘柄と再生可能エネルギー銘柄一覧

菅政権誕生によるスガノミクス政策は矢継ぎ早に発出されています。

デジタル庁の創設・不妊治療支援の拡大・携帯料金の引き下げは特に3大菅案件と呼ばれるほど。金融市場も敏感でこれらに関連する銘柄の株価は軒並み上昇しました。

他にも脱はんこなど、菅首相の一言で新たな「国策」が生まれ、これまでまさに国策に売りなし状態となっています。

そして新たに飛び出てきた野心的な目標が「2050年までの温室効果ガス排出0」となります。2050年までに実質的に温室効果ガスの排出0を目指す取り組みとする予定であり、近く発表されるという事で本日一斉に報道されました。

新たな市場のテーマとなり、関連銘柄の株高に期待が高まります。今回はそんな温室効果ガス排出0に関する銘柄を集めてみました。

再生可能エネルギー関連銘柄一覧と本命銘柄

温室効果ガス排出で最たるものは、エネルギーの生成です。温室効果ガスの代表である二酸化炭素（CO2）の排出企業トップを調べると、電力各社はすべて入ってきます。続いて多いのが、新日鐵住金などの鉄鋼。その他に化学や素材関連の会社が続きます。高純度の商品を生産するには多量のエネルギーが必要となる為ですね。

ということで、そもそものエネルギー開発を再生可能エネルギーで行う事ができれば二酸化炭素の排出量も抑えられるはずで、今後はこの事業が伸びてくる可能性があります。

ESG投資とつながる部分もありますね。ということで、再生可能エネルギーと呼ばれる、風力・太陽光・地熱・水力、バイオマス発電を手掛けてる企業の一覧を掲載します。

コード	銘柄名称	市場	株価	前日比 (前日比率)	出来高	時価総額
6367	ダイキン	東証1部	19,550円	-265(-1.33%)	64万2,100株	5兆8,080億円
9503	関西電	東証1部	1,002.5円	-16(-1.57%)	182万2,900株	9,560億9,958万円
9502	中部電	東証1部・名証1部	1,211.5円	-28(-2.25%)	228万200株	9,395億4,100万円
9501	東電ＨＤ	東証1部	284円	-5(-1.73%)	935万8,800株	4,644億2,806万円
6361	荏原	東証1部	2,957円	-14(-0.47%)	12万1,000株	2,832億9,392万円
9519	レノバ	東証1部	1,662円	+22(+1.34%)	223万5,800株	1,264億8,926万円
1407	ウエストＨＤ	東証JQスタンダード	3,255円	-10(-0.3%)	44万6,200株	1,155億9,980万円
6472	ＮＴＮ	東証1部	208円	0(0%)	304万6,600株	1,107億5,241万円
6508	明電舎	東証1部・名証1部	1,557円	-8(-0.51%)	16万4,600株	712億5,060万円
9517	イーレックス	東証1部	1,282円	-48(-3.6%)	113万4,200株	679億5,528万円
6516	山洋電	東証1部	4,540円	-20(-0.43%)	2万1,200株	591億5,317万円
7172	ＪＩＡ	東証1部	1,343円	-81(-5.68%)	66万4,200株	433億8,928万円
9514	エフオン	東証1部	926円	-50(-5.12%)	173万500株	211億1,888万円
4651	サニックス	東証1部・福証	254円	-3(-1.16%)	84万4,000株	125億7,228万円
3498	霞ヶ関Ｃ	東証マザーズ	3,745円	-105(-2.72%)	2万8,100株	123億4,618万円
8704	トレイダーズ	東証JQスタンダード	397円	-18(-4.33%)	24万9,200株	121億179万円
6721	ウインテスト	東証2部	334円	-21(-5.91%)	113万7,200株	117億2,955万円
6255	エヌピーシー	東証マザーズ	412円	-12(-2.83%)	117万8,100株	93億5,022万円
3751	日本アジアＧ	東証1部	328円	-8(-2.38%)	42万5,800株	93億2,866万円
8789	フィンテック	東証マザーズ	42円	0(0%)	128万400株	84億4,681万円
3647	ジー・スリー	東証2部	195円	-3(-1.51%)	3万3,300株	35億3,642万円
1434	ＪＥＳＣＯ	東証2部	458円	-4(-0.86%)	7万1,700株	30億3,977万円
1711	省電舎ＨＤ	東証2部	371円	+29(+8.47%)	30万4,600株	17億8,437万円
9647	協和コンサル	東証JQスタンダード	2,812円	-3(-0.1%)	500株	16億4,987万円

こちらは関連のある銘柄を一覧にし、時価総額順に並べたものです。

温室効果ガス排出のニュースが流れたのは本日なので、この地合の中前日プラスであれば物色があったのかもと思いますが、よく見ると省電舎などのいちょっと駄目な企業しかないです。流石に地合いが悪かったと見るべきでしょう。

明日以降、上昇率がアウトパフォームする銘柄があれば、再生可能エネルギーが相場のテーマとなった時に本命銘柄を探しやすくなるのでここはチェックしておきましょう。

カーボン・オフセット関連銘柄一覧と本命銘柄

直接的に排出量をへらすという事で上記では再生可能エネルギー関連銘柄を掲載しましたが、現実には温室効果ガスの排出を0にする事はできません。

そこで生まれた概念がカーボン・オフセットです。

カーボン・オフセットとは、二酸化炭素相殺です。どうしても排出してしまうなら、その分植樹などを行って、吸収しようという取り組みですね。排出企業が直接吸収する事業を行うだけでなく、吸収を行っている事業者からその吸収権を買い取る事で、企業全体の総量として二酸化炭素の排出を抑えようとする取り組みです。

この取組ついては環境省が手動するJクレジットと呼ばれるものもありますし、民間団体が行っているものもあります。それではカーボン・オフセット関連銘柄の一覧を見てみましょう。

コード	銘柄名称	市場	株価	前日比 (前日比率)	出来高	時価総額
8306	三菱ＵＦＪ	東証1部・名証1部	422.2円	-2.7(-0.63%)	2,837万5,800株	5兆7,709億円
8316	三井住友ＦＧ	東証1部・名証1部	2,966.5円	-29(-0.96%)	340万4,700株	4兆1,159億円
8058	三菱商	東証1部	2,435.0円	-35(-1.41%)	337万4,500株	3兆6,697億円
8766	東京海上	東証1部	4,840円	-27(-0.55%)	99万2,500株	3兆4,166億円
8113	ユニチャーム	東証1部	5,048円	-18(-0.35%)	74万7,500株	3兆1,451億円
8267	イオン	東証1部	2,732.0円	-76(-2.7%)	204万5,600株	2兆4,483億円
6701	ＮＥＣ	東証1部	5,640円	0(0%)	155万6,700株	1兆5,388億円
8002	丸紅	東証1部・名証1部	582.5円	-10.7(-1.8%)	396万9,900株	1兆309億円
4204	積水化	東証1部	1,734円	-28(-1.58%)	65万9,400株	8,396億583万円
8601	大和	東証1部・名証1部	455.0円	-0.9(-0.19%)	308万7,000株	7,747億4,678万円
7911	凸版	東証1部	1,420円	-8(-0.56%)	59万9,100株	4,993億8,051万円
1911	住友林	東証1部	1,712円	-41(-2.33%)	50万1,900株	3,204億1,042万円
8366	滋賀銀	東証1部	2,306円	-40(-1.7%)	3万6,300株	1,245億4,933万円
8358	スルガ銀	東証1部	367円	-4(-1.07%)	138万4,400株	861億2,366万円
9946	ミニストップ	東証1部	1,384円	-21(-1.49%)	5万1,700株	412億6,874万円
3623	ビリングシス	東証マザーズ	1,831円	-44(-2.34%)	22万6,700株	123億825万円
8789	フィンテック	東証マザーズ	42円	0(0%)	128万400株	84億4,681万円
9929	平和紙業	東証2部	420円	+1(+0.23%)	7,800株	42億3,898万円

ちょっとデータが古いのですが、印刷が多いのは紙を作るという事で植林事業と関係が深いからですね。あと、銀行が多いのはJクレジットの関係です。排出・吸収権の売買を行うのでそのあたりの取引に関係しています。

一応これらを並べていますが、明日以降はこのデータは拡充したいと思っていますので、楽しみにお待ちください。

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