◆公的マネーが流入し株高期待高まるESG投資関連銘柄一覧

朝日新聞によると、年金及び日本銀行が東証1部企業の8割相当で実質的な大株主になっているとの事です。

日銀は市場に潤沢な資金を供給する為として、年金（代表的なのは「年金積立金管理運用独立行政法人（GPIF）」）はその巨額な積立資金を運用するために、指数に連動する金融商品を購入しています。

議決権を持つ株式を直接購入する訳ではないですが、指数連動商品はその商品の裏付けとして実際の株式を保有しますので、間接的に保有しているというのが朝日新聞の主張となります。

この論拠の是非はともかく、日銀などの公的資金が株式相場を下支えしているのは事実です。そのため、これらの資金流入が続く限り、相場は底堅い展開が続く事になります。

更に、GPIFでは安定投資からリスクを受け入れる投資もしています。いわゆる指数連動だけではなくアクティブ投資というものです。

その中にESG投資というものがあります。ESGとはEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字をとったもので企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つが欠かせないという考えを言います。

また、この考えに基づくのであれば、ESGを強化している企業は長期的な成長となる為、投資対象として魅力がある事になりますので、そういった企業に投資を行うのがESG投資という事になります。

ESG投資関連銘柄一覧と本命銘柄

上述の通り、GPIFはアクティブ投資の中でESG投資を採用しています。更には、多くのファンドもこのESG投資を採用していますので、公的資金が流入する銘柄の中でも特にESGは指数連動以上の資金の流入が見込め事になります。

ただ、漠然と銘柄を選ぶよりはESG投資の対象とされている銘柄を選ぶ方がパフォーマンスが上がるはずです。そこで、ESG投資関連銘柄を一覧にしました。

コード	銘柄名称	市場	株価	時価総額
2502	アサヒ	東証1部	3,566円	1兆8,125億円
6645	オムロン	東証1部	7,880円	1兆6,313億円
8630	ＳＯＭＰＯ	東証1部	4,011円	1兆4,802億円
4540	ツムラ	東証1部	3,155円	2,429億4,021万円
7203	トヨタ	東証1部・名証1部	6,973円	22兆7,300億円
5857	アサヒＨＤ	東証1部	3,515円	1,444億7,199万円
8766	東京海上	東証1部	4,888円	3兆3,976億円
9532	大ガス	東証1部・名証1部	1,956円	8,100億2,592万円
6301	コマツ	東証1部	2,486.0円	2兆3,855億円
7201	日産自	東証1部	387.9円	1兆6,055億円
9983	ファストリ	東証1部	72,660円	7兆6,776億円
8252	丸井Ｇ	東証1部	2,005円	4,470億9,717万円
6752	パナソニック	東証1部・名証1部	894.3円	2兆1,966億円
7261	マツダ	東証1部	618円	3,822億4,140万円
4902	コニカミノル	東証1部	262円	1,286億8,207万円
1803	清水建	東証1部・名証1部	748円	5,850億7,784万円
5332	ＴＯＴＯ	東証1部・名証1部・福証	4,680円	8,203億831万円
1802	大林組	東証1部・福証	895円	6,305億9,943万円
6902	デンソー	東証1部・名証1部	4,935円	3兆8,593億円
4290	ＰＩ	東証1部	870円	1,116億6,361万円
6845	アズビル	東証1部	4,415円	6,388億8,388万円
8769	ＡＲＭ	東証1部	712円	124億4,174万円
5801	古河電	東証1部	2,605円	1,826億331万円
7951	ヤマハ	東証1部	4,915円	9,299億9,964万円
1662	石油資源	東証1部	1,847円	1,027億6,428万円
8801	三井不	東証1部	1,881.5円	1兆8,224億円
1911	住友林	東証1部	1,727円	3,129億1,651万円
5698	エンビプロ	東証1部	566円	85億1,899万円
5713	住友鉱	東証1部	3,458円	9,957億4,718万円

ESGを重視するという事は、その分関連費用が嵩みます。ただし、その費用は長期的にみて必要な費用という考えになります。

そのため、費用負担をこなせる大企業が中心になります。

ESG投資関連銘柄の本命はなんと！

得にありません。

というのも、GPIFはがアクティブ運用としてEGS投資を行う対象は東証1部のほとんどすべての銘柄となります。ウェイトに差はつけてはいますが、対象してはすべての企業となります。

正確にいうと、次の通りです。

もっと言えば、FTSEジャパンとMSCIに採用されている銘柄となりますが、個別の銘柄でこれは！というのはないというのが結論となります。

個人的な大本命はユニチャーム(8113)

ユニ・チャームは生理用品や紙おむつを製造販売する会社で、業界トップの会社です。ペットケアも手掛けています。

従来の紙おむつは基本的に使い捨てですが、これをリサイクルすると発表しています。

ご覧の記事の通り、ESGを重視しる事は勿論の事、ESG投資を呼び込もうとしている。これにより、ESGを重視する事による企業の成長と資金の呼び込みの好循環がおきています。

株価もコロナ禍前の高値を大きく超えて年初から40％ほど上昇しており、息の長い相場になりそうです。

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