◆【予言】ポスト「子育て安心プラン」により保育関連が市場のテーマに!
2020/11/24
国策に売りなし。現在は温室効果ガス排出0の目標を政府がかかげ、カーボン・ニュートラルや再生可能エネルギーが市場のテーマとなっています。
では次のテーマは何になるのか?を考えたときにヒントとなるのが「所信表明演説」です。
菅総理は次のように表明しています。
わが国の未来を担うのは子どもたちであります。
長年の課題である少子化対策に真正面から取り組み、大きく前に進めてまいります。
政権交代以来、72万人の保育の受け皿を整備し、ことしの待機児童は、調査開始以来、最少の1万2000人となりました。
待機児童の解消を目指し、女性の就業率の上昇を踏まえた受け皿整備、幼稚園やベビーシッターを含めた地域の子育て資源の活用を検討し、年末までにポスト「子育て安心プラン」を取りまとめます。
ご覧のように、期限を区切って明言しています。年末までに「子育て安心プラン」を発表すると。このようなプランが発表されるとなると、市場は反応して物色の矛先が関連銘柄に向かう可能性があります。
目次
「幼児教育無償化」の拡充か
これまで待機児童を減らす政策として行われてきたのは「幼児教育無償化」と呼ばれる、補助金制度です。
これにより、子供を金銭的に預けやすくなる家庭が増え、また企業側も補助金で収入が見込める為、保育所を拡充してきた経緯があります。
概ね首都圏では、3万円程度の補助金がでる為、入園費やその他の学習教材費などを除けば幼稚園などは無料になります。
※幼児教育保育には様々な形態があります。幼稚園や保育園、認定こども園などです。
現在補助金の対象となるのは3歳以上で4時間以内の保育となる1号認定です。
ただし、保護者の就労、妊娠、出産、疾病、障害、収入などの理由がある場合は延長保育などの2号保育や33未満の保育となる3号保育も補助金の対象となります。
現状の補助金でもほぼ無償となっている幼児教育・保育ですが、これを更に拡充するとなるなると、3歳未満や4時間を超える保育となる2号保育や3号保育の拡充・制限の緩和となるかと思います。
女性の社会進出を目指す政府としては、育休との整合性を考えると思います。
つまり、育児休暇が1歳までの取得(保育施設がない場合などは2歳までの延長が可能)となると考えると、1歳~3歳までの保育に対する手当がでるのではないでしょうか?
現在の補助金制度では3号保育に該当する部分ですが、この部分の補助金の上限は11時間で104,000園となります。認可外保育園の場合は延長保育が高い場合があるので、手出しとなる可能性があります。
そこを埋めるためにも、3号保育の拡充、またはサポートする手段としてベビーシッター助成金の拡充が考えられます。
「子育て安心プラン」による幼児教育保育無償化関連銘柄一覧
銘柄名 | 銘柄コード | 概要 |
サンヨーH | 1420 | 戸建てマンションの販売会社。保育施設の建設にも進出し、マンションやコンビニとの併設保育所の事業も展開。 |
幼児活動研究会 | 2152 | 幼稚園・保育園からの体育授業を受託する事業などを展開。自前の保育施設事業にも進出しており、本命の一つ。 |
成学社 | 2179 | 個別指導塾を近畿地盤に展開する会社。保育事業にも進出中。 |
ライク | 2462 | 子育て支援サービスが売上の半数近くを占める。積極出店しており、期待。 |
JPHD | 2749 | 子育て支援最大手で独立系。今回のテーマの大本命。 |
東海染工 | 3577 | 染色加工大手だが、保育園も手掛ける。売上比率は20%ほど。 |
メドレー |
4480 | 医師や介護士・保育士などの人材派遣を行う会社。 |
SDエンターテイメント |
4650 | RIZAPグループの1つ。フィットネス事業と保育事業を中心に行う。 |
城南進学研究社 | 4720 | 首都圏地盤の学習塾大手。生徒囲い込みのため乳幼児教育に力。デジタル教材と合わせて売上の24%まで成長。 |
京進 | 4735 | 京都地盤の学習塾。保育事業にも進出。 |
ピーエイ | 4766 | 求人媒体の会社。保育施設運営の会社を子会社化し売上に寄与。 |
ウィルグループ | 6089 | コールセンターや人材派遣などを手掛ける会社。コロナで派遣が厳しい。現在は介護・保育に投資を拡充中。 |
グローバルキッズ | 6189 | 保育・子育て支援専業。本命銘柄の1つ。 |
グローバルブリッヂ | 6557 | 大都市圏で認可保育園を運営。本命銘柄の1つ。 |
SERIOホールディングス | 6567 | 女性向け就労支援と育児支援・保育を行う会社。大本命! |
テノ | 7037 | 企業内保育と認可保育が柱の会社。 |
キッズスマイル | 7084 | 保育などの幼児教育専業。プレスクールに強み。3号保育緩和なら本命。 |
さくらさくプラス | 7097 | 首都圏中心に保育施設を運営。10月上場。 |
ミアヘルサ | 7688 | 調剤大手だが、保育施設開設買収で売上の2割を占める。 |
ピジョン | 7956 | 育児用品の大手。哺乳瓶などは誰もが使った事があるほど。保育園事業も手掛ける。 |
学研ホールディングス | 9470 | まだかなまだかな学研のおばさんまだかな♪保育事業も手掛ける。 |
ベネッセホールディングス | 9783 | こどもチャレンジが有名な幼児向け教育教材大手。しまじろうの妹ははなちゃん。 |
幼児教育無償化関連の本命銘柄
JPホールディングス(2749)
本命の1つはJPHD(2749)です。子育て支援の最大手である事はもちろん、配当性向3割を目処としている事から投資リターンがわかりやすく、ファンドなどは投資対象として選定しやすいでしょう。
一方で株価は下落傾向。軟調に推移している分、将来保育がテーマとなった場合に投資妙味は大きいでしょう。
SERIOホールディングス(6567)
男女共同参画・保育と、今回掲げるテーマのど本命です。一方で株価は10月20日に出した上方修正で一旦出尽くしとして下落。
再度、年末にテーマとなるまでは雌伏の時かもしれません。
幼児教育無償化関連の出遅れ銘柄
幼児教育無償化によって沢山の保育施設が生まれました。また、この流れで事業を拡大して上場した会社は多数あります。テノやキッズスマイルなどですね。
このような銘柄は上場後に評価されるまで結構時間がかかりました。
そこで、出遅れとして期待するのはさくらさくプラス(7097)です。上場後のご祝儀相場が終わりダラダラと売られる期間が続くと思います。このウリが収まればPER9倍という事もあり、反騰となると思います。
有力な投資顧問が上記一覧の中の銘柄を推奨すると、元々のテーマ性と投資顧問の持つ影響力も相まって思わぬ急騰となる可能性もありますので、下記リンクから必ずチェックしておいてくださいね。
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