◆原油価格上昇で株価が上昇?それって本当?
現在の株安相場は、もちろん新型コロナ感染症が引き金なのは間違いありません。新型コロナ感染症により、人の移動が停止。それによる経済活動の低迷が主な理由になります。
ただ、昨日のアメリカ市場の上昇は主に原油価格の上下で語られた節があります。OPECプラスにおいて、サウジアラビアとロシアが決裂したことにより、協調減産がとられず原油価格が大きく下落。
新型コロナ感染症問題により経済活動低迷から原油の消費が鈍るとされているところに、この協調減産決裂で一気に原油価格は3分の1にまで下落しました。
この原油価格の下落により商品価格自体のみならずその派生商品の価格が下落したことで、投資家の資金を圧迫。換金売りの圧力が強まったとも言われています。
その上で、昨日トランプ大統領が次のようにツイート。
Just spoke to my friend MBS (Crown Prince) of Saudi Arabia, who spoke with President Putin of Russia, & I expect & hope that they will be cutting back approximately 10 Million Barrels, and maybe substantially more which, if it happens, will be GREAT for the oil & gas industry!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) April 2, 2020
簡単にいうと、トランプ大統領がサウジとロシアが1000万バレルの協調減産に合意すると期待していると発言。これにより、サウジとロシアが減産に合意するとの期待が高まり原油が高騰。株価も上昇したとされています。
ただ、ここで原油価格のチャートを見てましょう。
ご覧の通りです。株価上昇のきっかけになった原油の上昇というので、どれほどすごいのかと思えば…。といったところです。
テクニカル的に見ればMACDも反転クロスしているので、一旦は底打ちかと思います。ただ、この調子で行くとも土井rはチャートの20日線で抑えられるかもしれません。抜けたとしても、今度は収束するボリンジャーバンドの上端が重くなるでしょう。
こうして俯瞰してみると、原油価格の戻りは大したことありません。ボリンジャーバンドの上端まで戻ったとしても、1バレル33ドルあたりになりそうです。直近高値の二分の一ですし、この水準では米シェールガスやロシアは助かりません。
結果、まだまだ不安定な原油相場が続くと思われますので、株価も安定しないのではないでしょうか?
ということで、個人的には積極的な株式投資というよりは、遠隔医療や巣篭もり関連といったテーマのある銘柄でヒットアンドアウェイの戦略を続けていた方が良いと思います。
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