◆脱炭素実行計画発表で目先出尽くし。最後の花火の後は見極めを!

   

再生可能エネルギーが市場のテーマとなって久しいですが、レノバ(9519)が上昇しエヌピーシー(6255)は下落するなど明暗がわかれてきていました。

これはTwitterでも指摘しておきました。

そんな中、政府は脱炭素社会に向けた行動指針を出しました。

出典:経済産業省(https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201225012/20201225012.html)

成長戦略もあわせて資料として提示されています。

この行動指針がでた事で、再度「再生可能エネルギーや水素関連、電池関連銘柄」は市場のテーマとなります。その上で、2021年の最大のテーマとしても息の長い相場が続く事になるでしょう。

さて、これで再生可能エネルギーや水素関連、電池関連銘柄が 全て 上昇していくとなるかというとまた別問題になります。

ここから重要なのは、銘柄の見極めです。

何が言いたいかというと、これまで上述のテーマで先行して市場には資金が流入していました。

その中で私がツイートしたように、明暗が別れている銘柄がいくつかあると思います。

期待先行の株価上昇のターンは終了です。今後はこの行動指針に基づいて、 実際に売上が伸ばせるor成長戦略を打ち出せる企業 の株が買われていく事になります。

では、本命の銘柄はどうやって見つければ良いのでしょうか?

 

一番の方法は企業訪問し、実際に取材を行い、この国策が売上に影響するのか調べる。

その上で、売上・利益の変化が企業価値に影響を与えるか精査する事です。

ただ、そんな労力は個人投資家にはありません。

そこで、「市場がつける株価が常に正しい」という大原則を用います。

市場がこれまでの期待先行のターンで入った資金が引き上げていないかをチェックするのです。つまり株価の上下です。

例えば三菱化工機(6331)やレノバ(9519)など、関連銘柄の中で、直近安値を割り込まずに高止まりしている銘柄や上昇を続けている銘柄は本命となります。

期待先行のターンで入った資金が継続して滞留しているという事は、まだ株価が上昇すると市場が判断しているからです。

逆にエヌピーシー(6255)など直近の安値を割り込んでいるものは、空売りの対象となります。期待先行のターンで上昇した株価に利食いを入れた方が今後のテーマに沿った企業の成長よりリターンが大きいと市場が判断しているからこそ、株価が下落しているからです。

2019年から2020年にかけて5Gは大きな市場のテーマでした。その市場のテーマど真ん中のJTOWERなどはいくら割高でも買われていますよね?

とはいえ、国策に売りはありません。行動指針がでた事で、市場は反応するでしょう。

一旦全部上昇した上で、高値づかみをすると思わぬ損失になります。

かならず、この期待先行のターンから資金が抜けていないかのチェックは忘れないようにしましょう。

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